ピーナゴは春を喜べない体です。そう、日本に住む人の二人に一人は悩まされていると言われているあの憎き国民病、スギ花粉症を患っているからです。
発症のきっかけ
ピーナゴは花粉症発症の日を覚えています。
奥多摩の沢井へ遊びに行った際、そこからトラックの往来が多い排ガス臭い吉野街道を4キロ程歩いて吉野梅林へ花見に行きました。道路を歩いている時から目が痒くなり、梅林に着いた時には周りでもたくさんの観光客がくしゃみをしていて、何か異様なことが起こっている気がしたものです。そのうち、自分も鼻水が止まらなくなって、花を愛でるどころじゃない状態になりました。
帰り、吉野梅林から再び沢井まで歩くのが辛くてバスで戻りました。沢井に着いて川のせせらぎの近くでようやく鼻水が治まり、あれは何だったのかと不思議に思ったものです。
その後、数日おいて毎日のように鼻水が出るようになって、ようやく花粉症だと気がつきました。梅林に花見に行った日、排ガスと大量の杉花粉を吸い込んだことが、発症のきっかけになったことは間違いありません。
私の春を返せ!
以来、何度気の重い春を過ごしたことか。2月頭からゴールデンウィークが終わる頃までの3ヶ月間、朝の花粉アタックを防ぐために目薬マスクして就寝し、眠気の副反応がきつくて薬が飲めないため、外ではゴーグルとマスクで過ごし、目薬とやわらかティッシュを肌身離さず持ち歩いていました。
最近は、副作用が少なくよく効く抗アレルギー薬が薬局でも購入しやすくなったので、ここ5年程でずいぶんと過ごしやすくなりました。それでも、例年より飛散量の多い年などは飲み薬の他にマスクや目薬も必要で、肌もカサついて何かと体の調子が狂います。
何よりも、花粉症対策のせいで春が全く嬉しくない!
日向ぼっこをして花見をして、大いに春の陽射しを喜びたいのに!
夏は暑すぎて気力が失われるから、春のうちに思う存分外を満喫したいのに!
にっくき花粉症!私の春を返せ!
花粉症が治る?
基本的に花粉症は一生治らないもの。老齢になり免疫力が衰えると症状が軽くなるとは聞きますが、アレルギー性鼻炎は自然治癒が少ない慢性のアレルギー疾患です。根本的な治療は今のところ、アレルゲン免疫療法くらいしかありません。
そのアレルゲン免疫療法のひとつ、スギとダニのアレルギー患者を対象とした舌下免疫療法が保険適用と知りました。
近所に舌下免疫療法をやってる耳鼻科もあることだし、治療を受けない理由がありません。輝かしい春を取り戻すため、さっそく治療の相談に行ってきました。
舌下免疫療法、受診初日
花粉症の舌下免疫療法は、花粉シーズン中に始めることができません。花粉飛散時期がすっかり終わった頃を見越して、耳鼻科に予約を入れました。
初回の受診は舌下免疫療法の説明が中心です。
テキストを広げて治療の詳細や注意点について詳しく解説してくださいました。
スギ以外の花粉症には効かないこと、治療期間は3年以上を見込むこと。受診ペース。規則正しい生活でないと続きにくいこと。副反応のこと。有効率は7割程度だということ。
その後、抗体検査のための採血し、検査結果が出る一週間後の予約を取って受診終了となりました。
受診2回目
IgE抗体検査(アレルギー検査)の結果が出ました。スギとヒノキがしっかり陽性です。
数値的にスギのアレルギーがあることが確認されたので、保険適用で舌下免疫療法をすることに決定!
おめでとー!🎉
なお、ヒノキの抗体値も数値的にバッチリ出ていますが、ピーナゴについてはスギと比べるとヒノキ花粉症の症状は軽いので、まずはスギ花粉症だけでも解消したいという判断です。
処方箋を受け取って近くの薬局でシダキュア2000JAU1週間分を受け取って、再度耳鼻科に戻ります。
院内待合室でシダキュアの説明ビデオを鑑賞。内容は前回もらったテキストと同じです。
その後、医師の指導の元でシダキュアを服用します。シートから一錠分を切り離して「はがす」の目印から封をめくります。シダキュアはチュアブルで直径1センチほどのラムネみたいな形。それを舌の下に置いて1分間ツバを飲み込まないようにして保持します。舌に置いていた1分間、先生がずっと注意事項を話していたので、あっという間に時間が過ぎました。
副反応観察のために30分待合室で待機し、再度副反応がないかを診察してもらって、この日は終了でした。
この日から自宅で一週間シダキュア2000JAUを服用しましたが、何の副反応もなく過ごしました。
受診3回目
ちょうど薬が切れた一週間後、再診しました。医師に副反応がなかったことを報告したところ、2週目からのシダキュア5000JAUが処方されました。
シダキュア5000JAUを服用し始めて2日目から舌の裏が腫れる症状が出てきました。説明書にあった副反応のようです。治療初期に出やすようです。3日目には口の中の腫れと同時に耳の奥が痒いようなジュクジュクした違和感がありましたが、30分もすれば治まっていたので私は大して気にしませんでした。
受診4回目
一週間後の4回目の受診で医師に副反応を伝えたところ、シダキュア服用の30分前に抗アレルギー薬を飲んでおくよう勧められました。花粉シーズンに使ったフェキソフェナジン系のアレルビが残っていたので、それを使うことになりました。
この日から30分前に抗アレルギー薬を飲んだ後にシダキュアを服用しました。それでも口の中が腫れたり耳が痒くなったりと副反応は変わらなかったので、抗アレルギー薬の効果はあまり感じられないままでした。
受診5回目
さらに一週間後の5回目の受診です。副反応が変わらないことを伝えたところ、抗アレルギー薬の継続を勧められました。さらに副反応が続くようであれば、舌の下で1分間保持した後、吐き出すように言われました。
この回からシダキュアが1ヶ月分の処方となりました。
この日から、30分前に抗アレルギー薬を飲んだ後にシダキュアを舌の下で1分間保持したあと吐き出すようにしました。10日ほど経って気がついたら副反応は出なくなっていました。抗アレルギー薬を飲まなくなってからも副反応が出なくなったので、体がシダキュアに慣れたのでしょう。よかった。
治療継続中
その後も1.5ヶ月分の処方となり、薬が切れるタイミングでの受診を繰り返しながらシダキュアを服用しています。現在も副反応は全くありません。
何か変化があれば、また記事として公開する予定です。
舌下免疫療法の効果がわかるのは早くても来年の春です。来年は数十年ぶりに春が待ち遠しいことになるかも🤣
とんでもない花粉量にならない限り、花粉症が軽快しているこてでしょう🙏
舌下免疫療法費用
舌下免疫療法にかかる費用は、初期検査時を除くと継続時は月に約2500円です。
- 初診時:初診料と諸検査で約6000円
- 2回目:再診料等とシダキュア2000JAUを1週間分で約2000円
- 3回目:再診料とシダキュア5000JAUを1週間分で約1200円
- 4回目以降:再診料とシダキュア5000JAUを1ヶ月分で約2500円
年に3万円、それが4年続きます。今までも薬を服用する習慣がある人なら、それほど負担のあるものではありません。気長に治療を続けたいと思います。
みなさん、ピーナゴの花粉症がよくなるよう、応援してくださいねー!
2023年の花粉症状況
2023年は春の花粉が大量飛散するとの予想でした。過去10年で飛散量が最も多くなる恐れがあるとか噂されていましたよね。
さて、ピーナゴは昨年6月から杉花粉に対しての舌下免疫療法を続けていましたが、その効果はというと……
完全に杉花粉に勝利しましたー!!🎉🎉🎉
(皆様、拍手をお願いします)
よかった。本当によかった。
杉花粉に関してはまったく症状がありませんでした!
やわらかティッシュも点鼻薬も目薬もいりませんでした😂
ただし、ピーナゴは杉花粉だけではなくヒノキもダメなので、完全解決とはいかないのですが、一番症状がヒドい杉のアレルギーがなくなったのはとてもうれしいです。
まだ一年目なのでまだまだ舌下免疫療法は続きますが、明らかに効果が出ているので、今後も続けようと思います。
コメント