ウォーターズ竹芝でダイアログ・イン・ザ・ダークを体験してきました。
ダイアログ・イン・ザ・ダークとは
ダイアログ・イン・ザ・ダーク(DID)は、視覚障害者の案内により、完全に光を遮断した空間で、視覚に頼らずにコミュニケーションを楽しむソーシャル・エンターテイメントです。視覚障害者の案内を頼りに、おおよそ8人が一組となってテーマに沿った暗闇の世界を体験します。
竹芝の「対話の森」の他、神宮外苑に「内なる美、ととのう暗闇。」があり、それぞれ別のプログラムが用意されています。
ウォーターズ竹芝シアター棟
今回訪れたのは竹芝のDID「対話の森」会場で、ウォーターズ竹芝シアター棟の1階にあります。JR浜松町駅北口から東(海側)に向かって徒歩6分の位置です。
ダイアログ・ダイバーシティミュージアム「対話の森」へのアクセス
ウォーターズ竹芝まで自転車で行ったら、駐輪場が見つからずに右往左往しました。
駐輪禁止のポールはたくさんあれど、肝心の駐輪場の案内板が見つかりません。散々周囲を探し回って軽く諦めかけた時、駐輪禁止のポールをよくよく見たら、広告と思っていたスペースに駐輪場の案内を発見しました。
もっと大きく表示してよー!!
ちゃんと公式サイトには案内がありますので、私みたいに迷いたくない人は、ウォーターズ竹芝駐輪場への案内を見ましょうね。
タワー棟の裏の駐輪場に自転車を止めてシアター棟に戻りました。
受付
入り口で名前と身分証を提示して受付します。安全が第一に求められるイベントなので、身元確認は必須です。
イベント開始時間5分前に集合で、それまでにお手洗いをすませ、荷物や貴重品はもちろん、アクセサリーや時計も全て外してロッカーに入れます。こちらは返金なしの100円ロッカーでした。なお、イベント中にカフェがあるとのことなので600円だけポケットに入れました。
まっくらの中の電車に乗って感覚の旅へ!
待合室から一つドアを進んだ先で白杖が配られ、ツアーの説明がありました。今回暗闇の中での案内役(アテンドさん)タエさんの挨拶に続き、参加者全員が順番に、自分の呼び名を決めながら軽い自己紹介をしました。
まだこの段階では部屋が明るいので、皆さん外見や声でそれぞれを観察している状態です。
注意事項や説明が終わり案内役が明かりを消すと、完全な暗闇が訪れました。まぶたを開いていても本当に何も見えませんでした。
本当に暗闇になったショックで断念した方も中にはいるそうです。閉所恐怖症の恐れがある人は注意した方がよいかもしれません。
暗闇の中の様子
大きく4つのゾーンがありました。
せせらぎのある公園、電車の中、茶の間のあるおじいさんの家、カフェです。我々の組は全員が時間に余裕があったので、出口の前で軽く遊んだこともあり、5つのゾーンを楽しんだ形になりました。
感想
最初はぎこちなかった参加者それぞれが、一つのゾーンを経験するごとに感覚を研ぎ澄ましつつ周囲の状況を教え合ったりしながら協調関係を結んでいく体験は、とても面白いものでした。有料イベントの参加者同士、身体性、発言の安全性を含め、様々な安全が担保されている前提で各自が思い思いに対話するのはとても気持ちが良いものです。「コミュニケーションとはなにか」を考える上でたくさんのヒントを与えてくれるイベントだと思いました。
そして、ツアーを終えて照明の下で再びまみえる参加者それぞれの印象的なこと。声だけのコミュニケーションの時とは違う印象に驚かされて、見えることの良し悪しを実感することになりました。
体験時間が約90分だったところ2時間弱かかってました。そんなに時間が経っていたとは思えないくらいに濃密な時間です。時間に余裕をもって行くのがよいと思います。
スタッフに聞いたところによると、ツアーで濃密な人間関係が築かれるため、イベント後にそのまま食事会に突入するグループもあるそうです。実際体験した者として頷ける話だと思いました。だって、その後に用事がなかったら感想会したかったもの!
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