2022年度(第三回)芝百年会 公開講座

風景

芝百年会は、「芝」地域で江戸元禄から大正初期の間に創業し、百年以上、和と洋の家業と文化を継承する老舗が①地域経済の活性化事業、②老舗文化発信事業、③相互交流事業、④共同学術研究を挙げて2016年に創設されました。

令和5(2023)年2月13日、芝信用金庫新橋支店に集合して2022年度(第三回)芝百年会 公開講座が開かれました。
本講座は芝百年会が主催となり年に数回行われる公開講座です。芝のまちの歴史や老舗の話を個々に知る座学の後、 老舗のある周辺の芝地区のまちを歩きます。

座学

まずは、芝信用金庫 新橋支店の会議室で約50分の座学が行われました。芝百年会発行の『芝百年 暖簾の物語』を元に、今朝(いまあさ)の藤森様から日本の肉食文化の始まりと今朝の歴史について、中沢乳業の中澤様から日本の乳業の始まりと中沢乳業の歴史についてお話がそれぞれありました。

お土産

今回、お土産として新正堂さんの切腹最中を頂きました。どっしりぎっしり餡こがはみ出たあの重量級最中2個入り。芝の名物をこんなところで頂けるとは感激です。

そして、座学の中で中沢乳業さんのプリンを頂きました。持ち帰る訳にもいかず、その場で慌ただしく頂いたのですが、一口食べて、え?って思うくらいおいしかった。透明感あるクリームの優しい味が楽しめます。こちらは、ぜひ広く販売してもらいたい!

歩学

座学が終わり、芝信用金庫を出て歩学に移ります。歩学の案内は、前回に引き続きおかめ寿司の長谷川様です。トラテープの巻かれた先端が三角になった棒が目印です。

この日は気温7度。左手に傘、右手にスマホを構え、冷たい雨の中を歩いて東に進みます。
中沢乳業さん、栄通りのうなぎの大和田さん、柳通りの鶏料理末げんさんを過ぎて烏森通りに出て烏森さんの独特な鳥居を眺め、赤レンガ通りにある鶏肉鶏卵専門店加賀屋さん、おそばの能登治さんを見ながら進みます。

マッカーサー道路にある新正堂さん。買い物の時間がなかったので、また今度お買い物に行きましょう。

鳥かど家さんの前を通り新正堂さんの裏に回って旧田村邸にあった田村銀杏稲荷に参拝。家具の佐山製作所さんを通って再びマッカーサー道路に出て、つくだ煮の新橋玉木屋さんを通り、国道15号を渡ってむらまつ酒商類さん、日比谷さんの明神鳥居を眺めて国道15号を新橋駅方向に進みます。

新橋駅側にそびえる新橋駅前ビル1号館です。こちらも再開発計画が進んでいるらしく、いつまで見られるかわかりません。1964年の東京オリンピック後の都市開発で建てられ1966年に竣工。こうして改めて眺めると、縦に溝の入ったガラスが洒落ています。

汐留シティセンターを通って旧新橋停車場を見物。あいにく鉄道歴史展示室は休館日でした。それでも、開業当時の遺構の一部が建物の外からも見られたので良かったです。

歩学ゴールのすき焼き今朝さんに到着です。木村英輝氏による Wagyu&Grape の壁画がある階段で2階に上がりました。

店舗入口に、明治37年撮影の今朝店舗写真が飾られていました。座学のスライドにあったものです。100年前、紛れもなくここに生きていた方々の様子が残っているのを嬉しく思いました。こちらでお茶を頂き、凍えた手のひらを温めて解散となりました。

今回も芝に暮らすたくさんの人達の想いに触れることができて、とても楽しい時間をすごしました。今後も公開講座がありましたら、ぜひ参加したいと思います。

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